歴史伝統あるヴェルディ (本日ヴェルディJr.ユースセレクションです。)

 



【写真が語る、日本サッカーの原点と誇り】

― ヴェルディ ―

この写真は、ヴェルディの黄金時代を象徴する一枚です。

Jリーグ創設初期、観客が熱狂し、子どもたちが夢を抱いた時代。
そこに、確かに「ヴェルディ」というクラブがあった。


■ 読売クラブの誕生と、日本サッカーの夜明け

1969年。
読売新聞社の支援のもと誕生した「読売クラブ」は、当時まだアマチュアが中心だった日本サッカー界にプロフェッショナルの息吹をもたらした。

1970〜80年代、全日本選手権(天皇杯)や旧日本サッカーリーグ(JSL)で次々とタイトルを獲得。
その強さと華やかさは、“日本のレアル・マドリード”とも称されるほどだった。

クラブは単なる勝利を追い求めるだけではなく、常に「観る者を魅了するサッカー」を志向。
攻撃的で、テクニカルで、エンターテインメント性にあふれたプレースタイルは、多くのファンを虜にしていった。


■ 1993年──Jリーグ開幕、ヴェルディ川崎誕生

1993年5月15日。
Jリーグ元年。
国立競技場には6万人を超える観衆。
読売クラブは「ヴェルディ川崎」として生まれ変わり、記念すべき開幕戦を華々しく飾った。

そのピッチには、数々のスター選手が集結していた。
闘志と情熱をむき出しにしたラモス瑠偉。
日本中に「カズダンス旋風」を巻き起こした三浦知良(キングカズ)。
GK松永成立、CB柱谷哲二、MF北澤豪、そして岡山哲也、武田修宏…。
今や伝説となった彼らが、まさに“Jリーグの顔”だった。

そしてチームを率いたのは、ブラジル人監督ネルシーニョ。
その手腕と哲学が融合し、ヴェルディは“強く、美しい”サッカーを実現。
初年度、そして翌年1994年とJリーグ連覇を成し遂げた。

この時期、ヴェルディはまさに「日本サッカーの象徴」だった。


■ 写真が語る「チームの魂」

写真に映るのは、優勝を祝う選手たちの歓喜の輪。
誰かが胴上げされている。
選手たちが口々に何かを叫び、スタンドには拍手と歓声が鳴り響く。

これは単なる勝利の瞬間ではない。
長い歴史を背負い、仲間と戦い、喜びを分かち合う「クラブの魂」の一瞬だ。

ヴェルディのユニフォームは、緑。
その緑は、希望の色であり、挑戦の色であり、信念の色だ。


■ 栄光のあとに──そして未来へ

時代は変わり、クラブも変化を迎えた。
2001年にはホームを川崎から東京へ移し、「東京ヴェルディ」へと改称。
その後、J2降格、経営危機、スポンサー離脱など、幾多の苦難も経験することとなる。

だが、ヴェルディは“育成型クラブ”として新たな道を切り開く。
日本代表に選ばれる若手選手を数多く輩出し、「人を育てる」クラブへとシフトしていった。

そこには、変わらぬ信念がある。
――サッカーを通じて人を育てること。
――夢と希望をつなぎ、地域とともに歩むこと。


■ そして今日──未来のヴェルディへ

本日は、そんな伝統と誇りを背負う「ヴェルディJr.ユースセレクション」。
未来のJリーガーたちが、この緑の歴史に挑もうとしています。

私たちヴェルディ相模原も、東京ヴェルディグラウンドに向かいます。

ヴェルディはこれからも走り続けます。


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